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家出する前までは普通の親子の会話だったのに、どうしてこうなってしまったのかという体験についての話しを書いています。
長かった夏休みが終わって、二学期の初日だった。
高校の正門までは、親の私が車で送り届けた。
行ってらっしゃい。
と、いつものように軽く送りだして、仕事に出ていた。

学校から職場に電話が来た。
ウチの子供が学校を無断欠席しているが、何かありましたかと、問われて耳を疑った。
今朝、正門まで、いつものように送りましたが、行かなかったのですか担任と私とで、互いに質問の投げ合いになって、同時に沈黙した後、同時に口にした。
まさか家出。探さないと。お母さん、行きそうな場所に心当たりはないですか先生は私にそう聞いて来るが、平日に遊びに行きそうな所なんて思い付かない。
黙って考えていたら先生が、とりあえず、校内をくまなく探してみます。そう言われ、電話は切れた。
電話をしていた私の様子が尋常ではなかったようで、上司や同僚が心配して次々と声を掛けてきてくれた。
同僚の一人が気がついて言った。
あの子、昨日に夏休みのバイト料を受け取っただろ。確か、3万くらいあるぞ。それを片道分って考えたら、探す範囲はめちゃめちゃ広いぞ。
とりあえず駅に行け。混乱してくる頭で、駅に向かった。
学ランで、持ち物はお弁当と筆記用具のはず。
他に変わった鞄は持ってなかった。
そんなに遠くに行くだろうか?そう思いながら。
途中、何度も学校から携帯に電話があった。
そんな急展開が、早々にあるわけない。
そう思いながらも、電話に出ない訳には行かない。
そう、もしかしたら、校舎の裏に居ました。そういう連絡かも知れない。
しかし、家出人って、本当にいきなり居なくなるんだなと、驚いた。

家出人の探し方 認知症